東野圭吾さんが描く、不思議な力を持つクスノキと、クスノキの番人の元を訪れる人々が織りなす物語のシリーズ第二弾。この作品を読むと、時代が変わる毎に東野さんの作風の変化を感じる事ができます。前作に続き、ファンタジックで心温まるハートウォーミングな作品ですが、前作以上に「今を生きることの大切さ」「記憶」に向き合うことの難しさ、儚さ、大切さをテーマにしたストーリーです。この『クスノキの女神』の物語がもしドラマ化・映画化された場合の俳優・キャストを独断と偏見で勝手に予想してみます。
前作「クスノキの番人」を読んでからこの「クスノキの女神」を読むと、作品の良さや世界観をより知る事ができます。
目次
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「クスノキの女神」のストーリー
クスノキの番人として、すっかり成長した主人公の玲斗(れいと)。玲斗の数少ない親族の伯母 千舟(ちふね)は軽度認知障害を発症しながらも、玲斗は千舟さんと一緒に暮らし、立派に番人の仕事をこなしていた。
ある日、玲斗が管理人をしている月郷(つきさと)神社に、詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈(ゆきな)がやって来たのだが、この女子高生には玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った「寝ると記憶が消える」という記憶障害を抱える少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がるのだが、佑紀奈(ゆきな)にも少年・元哉にも思わぬタイムリミットが刻一刻と迫っているのであった。
メインキャストの予想
メインキャスト予想：玲斗・千舟・岩本弁護士・大場 壮貴
前作のキャスト予想より抜粋。
| 【名前】 | 【関係】 | 【キャスト予想】 |
| 直井 玲斗（なおい れいと） | 主人公 | 板垣 李光人さん、新原 泰佑さん |
| 柳澤 千舟（やなぎさわ ちふね） | 玲斗と暮らす玲斗の伯母 | 田島 令子さん、岩下 志麻さん |
| 岩本 義則（いわもと よしのり） | 玲斗の恩人の弁護士 | 吉川 晃司さん、寺島 進さん |
| 大場 壮貴（おおば そうき） | 老舗和菓子店「たくみや本舗」 | 窪塚 愛流さん、長野 凌大さん |
★前作「クスノキの番人」にも登場した共通する人物は、以下ブログに纏めてみました。↓↓
メインキャスト予想：クスノキの女神 登場人物
早川 佑紀奈（はやかわ ゆきな）
この物語のヒロイン。17歳、高校3年生。月郷(つきさと)神社に自ら作った「詩集」の冊子を置かせてほしいと、神社の管理人である玲斗に頼む。人の心に響くような言葉を紡ぐ才能があり、やがて玲斗から紹介をされた出会う少年と、一つの絵本の作成に熱中していく。
やせ型で小さな顔に大きな瞳を持つ、アイドルのような見た目の清純な高校生です。病気の母のため、少し危ないバイトをしてしまいますが、絵本の作成を機に根気強さを発揮していきます。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：芦田 愛菜 さん
子役から活躍し、長尺セリフも完璧に熟しながら、雰囲気や視線でも魅了してくれる抜群の演技力をもつ女優。この佑紀奈という学生は、時に無邪気ながら、とんでもない秘密を抱える女子高生であり、感情表現が別格過ぎる芦田さんが演じたらどうなるか、楽しみ。
● 候補２：浜辺 美波 さん
正直な所、演技力に関しては時折意見が分かれますが、佑紀奈という学生が醸し出す優しさや雰囲気、消えてしまいそうな儚さは浜辺さんの雰囲気や役柄に合いそう。
針生 元哉（はりゅう もとや）
中学生二年生の男子。脳手術後から今日起こった出来事に関して、寝てしまうと翌日には記憶が無くなってしまう、という重い記憶障害を持っている。学校も長期欠席している。スターウォーズ・絵を書く事が好き。
病弱で気難しく頑固。毎日明日の自分への日記をつけていて、月郷神社で出会った佑紀奈の詩集を絵にした事がきっかけに、諦めていた毎日に色が付いていく人生を描いてくれる、無邪気で優しい男の子です。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：大西 利空 さん
2024年8月現在、17歳にして芸歴17年のキャリア。世代トップクラスの出演数を誇るほか、事務所は若手ブレイク俳優を次々に生み出すトップコート所属。今後さらに知名度を上げる可能性が高い。
● 候補２：奥 智哉 さん
「大奥」、日テレドラマ：「癒やしのお隣さんには秘密がある」などに出演し、時代劇や主人公の弟役と、各局へのドラマ出演で経験を積みながら着実にステップを上がっている実績は、光と影を持ち合わせる元哉くんに重なる。
針生 冴子（はりゅう さえこ）
針生 元哉の母親。年齢は40歳前後。記憶障害となって部屋に閉じこもり、人との繋がりが無くなってしまった息子の元哉に、生きる希望を持ってほしい、と認知症カフェに元哉と一緒に行った時に玲斗と出会う。
元哉の誕生日に、元哉がもう一度食べたい味と言っていた「梅大福」を作るため、別れた旦那へも協力を求める熱い息子想いのお母さんです。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：木村 多江 さん
落ち着いた役から、はっちゃけた役まで持ち前の演技力で幅広く魅せる女優。
演技力と経験値には安定感があり、若干、幸薄そうな役 冴子のイメージが木村さんに当てはまる。
● 候補２：木村 文乃 さん
この方も、数々のヒットドラマに出演。いい意味で派手さがなく、笑顔が癒される柔らかい雰囲気なので主役を優しく支える、見守るような役で魅力が最大限に発揮されると思う。
藤岡（ふじおか）
針生 冴子の元旦那で、元哉の父親。長身でがっしりとした体格で、フレンチレストランのオーナーシェフ。冴子とは離婚しており、レストランの共同経営兼・交際している彼女がいる。スターウォーズが好き。元哉のスターウォーズ好きは、この父親譲り。
プライドを捨てて、元哉の為に和菓子を学び「梅大福」の味を再現していく姿は、意志の強さを感じる俳優さんが抜擢されそうです。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：伊藤 英明 さん
目じりが柔らかく、見守るような役がとても似合う。代表作に「海猿」や「悪の教典」がありますが、最近は歳を重ねてダンディで渋く、色気を放つ魅力が、この元哉の父親である藤岡にはまると思う。
● 候補２：遠藤 憲一 さん
前作「くすのきの番人」でもキャスト予想の候補に出て来た「えんけん」さん。この藤岡という役も、強面とドスのきいた低音ボイスが印象的で、作品と役どころの幅広い表現が、藤岡に重なると思った。
久米田 康作（くめだ こうさく）
中年・無精髭だが若い佑紀奈の秘密を守る男。荒れた生活をしていて、定職に就かずブラブラと毎日を過ごしている。月郷神社に置いてある、佑紀奈が作った詩集を盗もうとした。康作の母は千舟の小学校時代の同級生。
久米田 康作はある事件の犯人と疑われてしまいます。実は真の犯人を知っていながら、その真の犯人を庇って自分が罰を受けそうになります。ヤンチャですが優しい一面を持つ俳優さんを予想します。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：松尾 論 さん
数々のヒットドラマに出演している名バイプレーヤー。恰幅が良く、よくドラマを見る方でこの顔を見たことが無い、という人はいないのではないかと思う。怒り・憎しみ・憐れみ・尊敬‥佇まいや空気感が自然な演技は、彼にしか生み出せない実力者。
● 候補２：鈴木 浩介 さん
話題のドラマに引っ張りだこの名脇役の俳優、鈴木さん。ドラマで見ないクールは無い程で、コミカルさ・残酷さ・弱さ・強さを兼ね備えた演技力で久米田 康作を演じてもらいたい。
久米田 松子（くめだ まつこ）
久米田 康作の母。千舟とは小学校の同級生で、歳は70歳に近い。久米田家はこの辺りでは有名な材木商店であった。息子の冤罪を晴らす為、息子・康作がクスノキに預けた祈念を受念し、事件の真相を知る事となる。
クスノキから受け取った息子の秘密の念を、千舟にだけこっそり打ち明けます。気難しい千舟を信頼し、人柄が良い女優さんを予想します。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：風吹 ジュン さん
年齢を感じさせない若々しさと心温まる演技で、作品に華を添えている風吹ジュンさん。誰もが安らぎをおぼえる笑顔と、長年の経験で培った演技力は、男女問わず多くの人から支持されています。
● 候補２：鈴木 浩介 さん
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」晩年の雪衣を演じた多岐川さん。素晴らしい演技力やお人柄が、荒れ狂う息子を心配に思う母 松子に重なる。
森部 俊彦（もりべ としひこ）
高級住宅街に住む実業家。日ごろの行いはあまり良くなく、強引であくどい商売をする故、敵が多かった。ある日パパ活をしていた女子高生を無理やり家に誘うが、誰かに殴られた。一命を取りとめたが長らく入院する事に。
森部さんは、自分が殴られた時のある秘密を、警察に絶対言いませんでした。60歳くらいの悪の俳優を予想します。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補１：竹中 直人 さん
1996年のNHK大河ドラマ『秀吉』で主演を務め、その後「のだめカンタービレ」など数々のドラマに出演。憎たらしい表情がとても上手いなと思い、その演技力でこの森部を演じてほしい一人。
● 候補２：小沢 仁志 さん
ヤクザ映画やアクション映画で幅広い年代層に、悪役として知られる小沢さん。顔の作りが本当にコワモテで、表情や視線一つに迫力があり、物語の最後まで白を切りとおす森部を上手く演じてくれそう。
中里 警部（なかざと）
40代くらい、良く日に焼けたイカツイ顔の警察。森部が被害者となった傷害事件を調べていて、玲斗や月郷神社の関係者を調査している。
警察署では久米田が犯人という扱いになっているが、中里警部はそれは違うと読んでいて、事件数日前に久米田が出入りしていた、月郷神社について調べる事となった。鋭い眼光で、玲斗に探りを入れています。
【もし映像化されたら･･･ 演じて欲しいキャスト★】
● 候補：北村 一輝 さん
キリッとした眼光は、瞬時に息が詰まりそうな空気感に変わり、持ち前の演技力と唯一無二の存在感で、ジャンルを問わず多くの作品に引っ張りだこの俳優。中里警部が画面から飛び出した感じ。玲斗との会話のシーンでは、玲斗の推理に硬い表情が緩んだり、時に厳しい眼差しを向けるその中里警部を、この北村さんに演じてもらいたい。
筆者の中では北村さん一択で、物語の中里警部が出てくるたびに、北村さんを思い浮かべて読んでいました。
「クスノキの女神」メインキャスト：まとめ
予想キャストには、主役級のキャストも多く予想しました。
この物語は、切なくて優しく、徐々に記憶を失っていく千舟、眠ると記憶をリセットされる元哉とタイプの違う記憶障害を交差させながら、過去よりも未来よりも、今を生きることの大切さを切々と訴えているように感じられます。もし映像化するとしたら、それぞれの役柄が幅広い感情の表現を丁寧に演じる力があるキャストが抜擢されそうです。皆さんの予想はいかがでしたでしょうか?? もしドラマ化・実写化したらどんな俳優がどんな風に演じて下さるか、楽しみですね。映像化が待ち遠しいです。
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